表情を固定するのは、無表情がキャラクターの特徴である場合
講義の固定キャラクターは、無表情で少しシュールに見えること自体が特徴です。そのため、ドヤ顔という感情を顔へ描き足さず、体の向き、手、小物、登場位置で表します。
すべてのキャラクターに同じルールを当てる必要はありません。表情変化を前提に設計されたキャラクターなら、基準表情の範囲を決めて動かします。固定すべきなのは、そのキャラクターを同じものと認識させる要素です。
固定する要素と動かす要素を分ける
| 区分 | 講義例 | 合格条件 |
|---|---|---|
| 固定 | 顔、基本色、質感、シルエット | 基準画像と並べて同じキャラクターに見える |
| 可変 | 体の向き、手足のポーズ、小物、登場位置 | 今回の役割が伝わり、固定要素を壊していない |
| 要注意 | 腕や脚の長さ、指や脚の本数、顔の感情 | 基準画像との形の差を説明できる範囲に収まる |
「なんとなく違う」を一つの修正へ変える
- 01
違和感の場所を限定する
ラフと生成結果を並べ、違うと感じるキャラクター部分だけを示す。
確認画面全体ではなく、ポーズ、向き、接地など候補を挙げられる範囲になっている。 - 02
原因候補を質問する
「親指を立てている点が微妙に感じる。なぜ違うと思うか、別のポーズ候補を出して」と聞く。
確認複数の原因と代替案が文章で返ってくる。 - 03
一つの仮説だけ採用する
最もラフに近い候補を一つ選び、顔・色・質感は変えないと添えて再生成する。
確認変更箇所以外を前の結果と比較できる。 - 04
採否の理由を残す
どのポーズが役割に合ったか、固定要素が崩れなかったかを記録する。
確認次回、同じキャラクターへ同じ演技を頼む際に再利用できる。
親指を立てたポーズがラフと合わない
キャラクター自体は使えるが、スマホから現れる役割とポーズの関係に違和感がある。
- 入力
- このイメージが少し違う。親指を立てているのが微妙に感じる。どんなポーズが合うと思う? 顔は変えず、ポーズで表現してほしい。
- 出力
- 代替ポーズの候補を文章で出し、選んだ一案だけで再生成する。
- 採用理由
- 原因が不明なまま全体を作り直さず、比較できる一要因へ絞れるため。
顔・色・質感が残り、ラフ内の役割に合う姿勢へ変わる。
「違うから直して」だけを送り、顔や質感まで別物になる。
実際の制作画面で確認する
動画内の画面と照らし合わせ、説明した判断がどこに表れているかを確認します。


固定キャラクターの可変範囲を決める
やること
基準画像を一枚選び、「固定する要素」と「変えてよい要素」を書き出します。次に、既存の生成結果から違和感を一つ選び、原因候補と一案だけの修正指示を作ってください。
残すもの
固定・可変の一覧と、一回分の比較可能な再生成指示
自己確認
- 固定要素が画像上の具体箇所で示されている
- 可変要素だけで今回の役割を表現できる
- 修正指示で変える要因が一つに絞られている
- 基準画像と再生成結果を並べて合否を判定できる
次へ進める状態か確認する
操作したかではなく、結果が基準を満たしているかを確認します。