配置ラフと背景完成例を見比べる
人物、スマホ、キャラクターの関係が決まる前後で、背景に必要な場所と不要な場所がどう変わるかを確認します。


背景を最後に作るのは、前景を置かないと答えが決まらない案件
講義では、人物の表情を決め、キャラクターとスマホを置き、画面全体を見てから背景を提案させています。文字量が少なく、主役の大きさや小物の関係で余白が大きく変わる案件に向く順番です。
背景が企画の中心として指定されている場合や、支給背景から構図を作る場合は、この順番に固定しません。前景と背景のどちらが変更しにくいかで、先に置くものを決めます。
前景から背景を逆算する
- 01
文字を基準位置へ置く
主見出しと補足を置き、先に読ませる範囲を確保する。
確認背景がなくても、主見出しと補足の読む順番が分かる。 - 02
人物を主役の大きさへ調整する
人物を仮配置し、必要なら胸より上を大きく見せ、手やスマホが中央付近へ来るよう調整する。
確認人物の顔と見出しが競合せず、スマホを置く理由が画面上で分かる。 - 03
キャラクターと小物を関係で置く
キャラクターがスマホから現れる、人物がそこを見るなど、要素同士の関係が読める位置へ置く。
確認各要素を指さしながら、何が起きている画面か一文で説明できる。 - 04
余白の原因を診断する
空いた場所へ装飾を足す前に、人物の大きさ、スマホの位置、吹き出し、キャラクターの位置を動かす。
確認残った余白に、文字の可読性や視線の休止という役割がある。 - 05
前景全体を背景生成へ渡す
文字と素材を置いた画面をスクリーンショットし、この配置に合う背景を提案するよう依頼する。
確認人物と文字を隠す強い模様がなく、必要な隙間に光や形が入っている。 - 06
合成後に前景を再確認する
背景を置き、人物と文字の明るさ、彩度、輪郭が背景に負けていないか確認する。
確認縮小表示でも、最初に見出しか人物へ目が止まり、補助要素へ移る。
背景を先に作るか、後に作るか
| 状況 | 選ぶ順番 | 確認すること |
|---|---|---|
| 文字が少なく、人物と小物の大きさで余白が変わる | 前景を先に置く | 要素の関係を決めた後で背景の光を合わせる |
| 人物と文字は決まったが背景だけ思い浮かばない | 前景のスクリーンショットから背景を作る | 空いている場所と隠してはいけない場所が伝わる |
| 支給背景や企画固有の場所が主題 | 背景を先に置く | 前景を動かしても主題が失われない |
| 過去案件の背景ストックがそのまま合う | 既存背景を試す | 色、光の向き、空き位置が今回の前景と一致する |
余白処理で起きやすい失敗
空いた場所へ粒子や図形を足し続け、主役が埋もれる
原因余白を情報不足と決め付けている
直し方装飾の前に、人物の面積と小物の位置を変え、残す余白の役割を決める
背景は格好よいが、人物と文字の後ろがうるさい
原因背景だけを単独で生成している
直し方前景を置いたスクリーンショットを渡し、隠してはいけない範囲を見せる
ラフどおりに置くと、スマホからキャラクターが現れる関係が成立しない
原因ラフを完成位置として固定している
直し方ラフの意図を守りつつ、人物の拡大やスマホの移動で関係を作り直す
前景だけで成立する構図を作る
やること
制作中の一枚から背景を外し、文字、人物、小物、キャラクターだけを配置してください。残る余白の役割を書き、そのスクリーンショットを前提に背景依頼文を作ります。
残すもの
背景なしの前景ラフ1枚、余白の役割メモ、背景依頼文
自己確認
- 背景なしでも画面で起きていることを一文で説明できる
- 人物、見出し、補助要素の見る順番が分かる
- 残した余白ごとに、文字保護または視線休止などの役割がある
- 背景依頼文に、隠してはいけない範囲と光を置きたい範囲が含まれる
次へ進める状態か確認する
操作したかではなく、結果が基準を満たしているかを確認します。